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転勤族妻はじめました

故郷の福岡に帰りたいと思いつつ、東京、大阪で働き、血迷って転勤族の夫と結婚し、今は石川に住んでいます。だけど意外と楽しいかも!

コンタクトレンズ物語1 ~新しい私デビュー編~

それを初めて経験したのは14歳の夏だった。コンタクトの話だ。

 

 当時の少女マンガの影響からか、メガネ女子=冴えない女というイメージを持っていた私は、一刻も早くメガネから脱出し、「新しい私、デビュー☆」的な変貌を遂げようと企んでいた。自身の持ち得るわずかなプレゼン能力を最大限発揮し、コンタクトが如何に中学生活で必要かを母親に力説したところ、「テストで高得点を取ればコンタクトにしてもよい」というコミットメントを取り、テストで学級一番の点数をたたき出した。文字通り、猛勉強したのだ。ご褒美にと連れて行ってもらった‘メガネの愛眼’で、コンタクトを初めて触った時の高揚感は今でも覚えている。これで私の人生が変わるのだ!漫画でよくある、「メガネを外すと本当は美人だった」を体現するのだ。そんな期待を抱き、コンタクトを目に入れてもらう。新しい私、デb・・・・

 

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「痛―い!」

痛いイタイいたい!!!なんだこの異物感。

当時眼科医から薦められたレンズはハードコンタクトだった。あれは痛いってもんじゃない。自分の意思とは関係なく、涙が止まらないのだから。10分でも苦痛。30分絶っても苦痛。先生の「しばらくしたら慣れるから」という言葉を信じ、修行僧のように何日も目の異物感に耐え、苦行から1ヶ月経過しても未だ慣れず。しまいには、コンタクトの洗浄中にうっかり手を滑らせ、洗面台に流してしまうという大失態を犯した。その時の喪失感をどう表現しよう。当時2万円もするコンタクトと共に、私の「新しい私、デビュー」の夢は流れ去ってしまったのだ。こうして、14歳のユリちゃんは、再びメガネをかけて登校し、何事も無かったようにひっそりと中学生生活を終えるのであった。

 

再びコンタクトと出会うのは、もう少し後になってからの話。