『きいろいゾウ』しか読んだことがなく、その時は何て読みにくい小説かと思ったけれど、今回は比較的読みやすかった。
彼女の作品は、文字はふわふわして読みやすいのだけれど、さらっとは読めない。あれ、この人だれやったっけ?あれ、このシーンはなんだ?けっこうちゃんと読まないと分からなくなります。ところどころ文中に出てくる目に入る文字が印象的。説明せずとも歩いている様子が分かる。こんな描写方法があるんだ。
ネコがちょいちょい出てきて、物語に柔らかい感じを加えているのだけれど、そうえいばきいろいゾウにも色んな動物が出てきてた。動物が好きなのかしら。
面白い小説でした。