ミー・ビフォア・ユー 君と選んだ明日 感想
『プラダを着た悪魔』のように、主人公が鬼のようなボスに出会って成長していく姿が好きな人には たまらない一冊。
お金を稼ぐために、とりあえず6か月限定の介護職についた主人公ルーが担当したのは、かつての実業家ウィル。地元から出たこともなく、それを望みもしなかった主人公が、彼と出会って、スキューバダイビングを体験したり、大学進学を目指すようになったり、自分の世界を広げていく様子は、(そして彼に心惹かれていく姿も)読んでいてとても清々しかった。
尊厳死という重いテーマを扱っていながら、とても読みやすいのは、主人公とウィルのかけあいが面白いのと、登場人物がそれぞれ個性的で、ラブストーリーの要素も入っているから。そして翻訳者最所篤子さんの翻訳が素晴らしく読みやすい。海外の本は読みにくくて敬遠していたけれど、最所篤子さんの翻訳本なら他のも読んでみたい。
この小説、間違いなく映画化されるでしょう。
その時のウィル役は、是非キアヌ・リーブスみたいなイケメン俳優でお願いします!
- 作者: ジョジョモイーズ,Jojo Moyes,最所篤子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 文庫
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