おいしい記憶 エッセー表彰式
初めて文章を書いて受賞したのは、
昨年の「おいしい記憶エッセーコンテスト」。
授賞式の帰り、偶然審査員の1人とエレベーターで一緒になった。雑誌の編集をしている人だ。
「確か弟さんの話を書いた人だよね」
彼は私に話しかけてくれて、続けてこう言った。
「すごく良いエッセーだったよ。文章のプロ達に選ばれた作品なんだから、自信を持って来年も応募してくださいね。」
多分色んな人にそう言って褒めているんだろうけれど、私にとっては、そのエレベーターを降りるまでの30秒間が、表彰式で最も嬉しかった瞬間だった。あまりに嬉しくて、読んだことも無いその雑誌を買っちゃったくらいだからね(笑)。素敵な褒め言葉を、どうもありがとうございました。