転勤族妻はじめました

故郷の福岡に帰りたいと思いつつ、東京、大阪で働き、血迷って転勤族の夫と結婚し、今は石川に住んでいます。だけど意外と楽しいかも!

浅井リョウ『何者』は小説で学ぶ心理学

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これは、大学生の日常そのまま。

私にも存在したし、今の学生にもきっとそう。同じ目標を目指して共に頑張ってきたはずの仲間との溝について書かれています。

 

SNSの裏アカウントで友達の悪口を書いていた彼はそうすることでしか自分の平常を保てなかった。後半、それを友人に問い詰められた時の描写が見どころです。

 

今回は内定をとる者とそうでない者の話だけれど、それは何も就職活動に限ったことではなくて

彼氏ができる友人とそうでない私。

昇給するバイト仲間とそうでない私。

表彰台にのぼる同期とそうでない私。

その後の人生でもいくらでも似た状況に遭遇します。

嫉妬との向き合い方を改めて考えさせられる、小説で学ぶ心理学でした。

 

何者

何者

 

 

恋愛ゲームの有効活用

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恋愛ゲーム市場があつい。

恋愛ゲーム自体は今に始まったことではないけれど、

若い女性がはまるようになったのはここ最近だと思う。

少女漫画に出てくるようなロマンチックなセリフが魅力らしい。ちょっと興味あるな。

でもそのゲームを、もっと健全な分野に持っていけたらどうだろう。例えば掃除機に。

掃除機のスイッチを押すとイケメンのイラストが現れて

「おはよう、ユリ。いつも頑張っているね。」(かっこいい声に限る)

忙しくていつもより遅い時間に掃除機をかけたら

「今日はもう会えないかと思った…。」

毎日掃除を続けたら

「今日は何の日だと思う?ユリと出会って100日記念だよ」

きゅん。かわいいー!

そんな掃除機があれば、毎日掃除機かけちゃうな。

吸引力の落ちない高価な掃除機よりも、

物にバンバンぶつかるロボット掃除機よりも、

褒めてくれる掃除機が私は欲しい。

掃除機じゃなくても、運動器具や時計に、

そんな応援機能が追加されると運動がんばっちゃうな。

これからの人工知能に期待大です。

書評 すべての仕事はクリエイティブディレクションである

タイトルからしてそうだけれど、なんと断定の多いこと!

職業柄、解釈の違いが起こらないようにしているのでしょう。

課題とは○○である。アイデアとは○○である。全体的にキリッとした文体です。

こんな人が就職の面接官だったら鍛えられるだろうな。

君の夢ってなに?つまり何がしたいの?その本質はなに?

ひゃーこわっ。でも楽しそう。ふふ。

 

著者、吉川さんの使う日本語は少し難しいです。

・「チームメンバーの人生のいくばくかを無駄にすることになる」(P36)

人生を少し無駄にしてしまうと書けばいいのに、あえて「いくばく」って言っちゃうところ。

 

・「その時、論理は意外なほどクリエイティブ・ディレクターに冷たい」(P106)

論理は冷たい…日常ではあまり使わない表現。まるで英文を日本語訳したような一文。

 

そして極めつけはこれ!

・「歴史的コンテキストの中で、鮮やかに新しさを言語化できた時に、はじめて小切手を切るのである」

うわお、パッと見、意味不明。

あれ、なんだか、ちょいちょい村上春樹っぽいな。

そう思っていたら、

文中に村上春樹出てきたー!ほらやっぱり!好きなんじゃん!

じゃあ、ブラームスの四番のシンフォニーを分かっちゃうのかしら。

パンケーキにコーラかけちゃうのかしら。そんな妄想が膨らみました。

 

個人的には、ケーススタディのくだりが楽しかったです。

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九州新幹線のCMは大好きで、初めて見た時涙が出たほど。

あのCMの裏側を教えてもらえて満足です。素敵なCM作ってくれてありがとう。

 

すべての仕事はクリエイティブディレクションである。

すべての仕事はクリエイティブディレクションである。

 

 

 

読書好きが選ぶ金沢おすすめカフェ 3選

読書を家ですると、

ついついTVやお菓子の誘惑に負けてしまうので

週末はもっぱらカフェで読書をしています。

金沢駅周辺のカフェはけっこう行ったかな。

その中でもおすすめなカフェはこちら!

 

1.謎屋珈琲

nazoyacafe.jp

広々としていて、ゆっくり読書を楽しめます。

店内に置いてあるミステリー小説や探偵グッズがとっても素敵。

毎月黒板になぞなぞが表示され、それを解くと特典がもらえます。

毎月主人と謎解きに挑戦しています。楽しいよ。

 

2.cafe curio

tabelog.com

駅から歩いて5分ちょっと。

ここのカフェは金沢じゃないみたいに外国人が多い!

だから雰囲気を変えて読書したいときによく足を運びます。

カフェのマスターはアメリカ人。

フェイスブックでも英語と日本語両方書いてあって、英語の勉強にもなります。

https://www.facebook.com/CurioEspresso

外国人観光客におすすめカフェを紹介するときに真っ先に挙げるお店です。

 

3.東出珈琲

tabelog.com

朝、東出珈琲の前を通ると、コーヒーのいい香りがします。

古くから地元で愛されている珈琲店です。

喫煙OKなのがネックですが、珈琲自体はとても美味しい。

カウンターでサクッと読書したいときに使います。

 

ああ、コーヒー飲みたくなった…!

金沢の困ったところ

  1. ICカードが使えない

北陸で今もっとも人が多い金沢駅。多くの人が利用するその駅では、suicaが使えないどころか、自動改札機すらない。駅員さんが毎回きっぷをチェックしています。当然、改札は混雑します。これ、せっかちな関西人だったら怒るんちゃうかな。おもてなしの心があるのは素晴らしいけれど、早くしてほしいなあ。もちろん地元の北陸バスでもsuicaが使えません。バスに乗るためだけに、新しくアイカというICカードが必要です。今時一つの目的にしか使えないICカードなんている?

駅のお土産屋さんではsuicaが使えるけれど、チャージ場所が分かりづらく、全体的に不親切。福岡でも大阪でもバスや鉄道にsuicaが使えるのに。これだけ観光客が多いんだから、ICカードでスムーズに観光できれば満足度あがるだろうな。でも地元の人は車移動なので別に不便ではないようです。

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 2.地下道が連結していない

雨の中駅まで向かうとき、いつも思うこと。雨が多いのだから、地下道を充実させてほしい!「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらい雨の多い金沢において、地下街が発達していないのは本当に不思議。駅の地下道でさえ連結していません。東口と西口にある地下道がそれぞれ独立していることを知らずに、通り抜けしようと地下道に入ったのに、また階段を上がるがっかり感といったら…。

駅から徒歩でいける近江町市場にも、独立した地下道があり、近隣の商業ビルと連結しています。その近江町市場の地下道と駅の地下道が繋がったらどんなに楽か。繋げても徒歩15分の道だから、そんなに長くないです。その地下道の中に、カフェや本屋さん、化粧品なんかが売られていたら最高だね。でも北陸バスが大反対するかな。お客さん減っちゃうし。何より彼らはsuicaの導入さえしていないのだから。ちょっと保守的なのかな。歴史的な街ってそうなのかも知れません。

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金沢のよいところ

金沢に来て半年以上経ちました。

それまで北陸に足を踏み入れたことがなかったから、観光スポットや人柄などほとんどイメージを持たないまま引越ししたので、毎週発見があって楽しいです。今回は、その中でも金沢のいいところを紹介します。 

  1. 治安

「もっと他に良いところあるでしょう」と石川県民に笑われましたが、住んでみて一番に思ったことがこれ。金沢市内では2つの町で暮らしましたが、両方とも治安が良い。暴走族や深夜の奇声に眠りを妨げられることがない。早朝に燃えないごみをチェックしてまわるホームレスもいない。ゴミ捨てのルールを守る人が多い。堂々とタバコ吸う高校生もいない。マンションに関しても、トラブルが少ない。昨年住んでいた兵庫のマンションは単身用のためか、注意書きばかり(楽器禁止、ゴミ捨て時間順守など)掲示板に貼られていたけれど、今のマンションはあまり注意書きがなく、余っているスペースに季節毎の装飾がされているほど。今は雪だるまのイラスト、先月はクリスマスリーフ。なんだかとても素敵!

 

2.お野菜が美味しい

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北陸はお魚のイメージだけど、お野菜だってとっても美味しい。

特に加賀レンコンは絶品。能登のお塩も美味しいので、レンコンをお塩で頂くだけで、立派な一皿になります。今の時期なら富山の里芋。これまで里芋を自分で買うことはなかったけれど、たっぷり入って180円で売られていると、安いから思わず買っちゃう。どうにかして食べなきゃとクックパッドで調べているうちに、料理のレパートリーが広がりました。

 

金沢城公園、兼六園、茶屋街など歴史的な街並みを気軽に散策できるのも気に入っています。次回は金沢の困ったところ、紹介します。

ドライアイの点眼薬2 ムコスタ

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あんまり目薬の名前なんて憶えないけれど、すごく印象深い目薬があります。

それがムコスタ

「良薬口に苦し」をまさに現したような薬でした。

眼の乾きに悩んでいたら紹介されたジクアスとムコスタ

どちらがいいか聞いたところ、その先生は言いました。

「本当にドライアイに苦しんでいる人は、ムコスタのほうがいいかな。

少々使いづらくても症状が改善するから喜ぶよ。」

 

これまでの目薬は、涙不足を補うだけで、涙の働きをよくするものではありませんでした。

ところが、この目薬は、涙(正確にはムチン)に働きかけて、涙の質を改善することができるそう。

おお!それは期待できそうだ。

ジクアスとムコスタ、両方処方箋を出してもらって

まず最初はムコスタを使おうと、

ワクワクしながら封をあけました!

ムコスタは一回使い切りの点眼薬なので、封を開けると残っていても捨てなければなりません。

(だけど貧乏性の私は、まだ半分以上残っているのがもったいなくて、

ラップをして洗面台に置いてました。すると1本で3回分ぐらい使えます。)

 

使ってみた感想としては、

うん!確かに、乾燥をあまり感じなくなっている気がする!

でも…それ以上に印象が強いのがその色と苦み。

目と鼻は繋がっているので、目に入れた薬が喉にまでまわり、すごく苦いんです。

それが、点眼した直後ではなく忘れた頃にやってきます。

コーヒーを飲もうかとカフェに入った時にかぎって苦みが出てきた時のがっかり感ときたら…!

あとは、最初すごく驚くのが、点眼した瞬間視界が白く濁ること。

おわ!見えなくなった!

そして見えたかと思ったら、貞子にでもなったかのような、白い涙を流す自分に出会えます。

恐くなって必要以上に瞬きするので、せっかくさした目薬を涙としてながしてしまう。

もちろんその涙も白い。化粧がとれる。あーあ。

これは慣れるまでに数日かかりました。

 

3週間使ってみた結果、確かに効果はありました。

でも苦みと目が白くなるのが嫌で、残念ながら私は好きになれません。

「良くはなったけど、これ苦手です。

これ使うくらいなら、お金かかってもコンタクトを乾きにくいものに変更します」

検診でそう先生に伝えたところ、

「じゃあこれしかないね、君は少し乱視があるから合うか分からないけれど」と

あるコンタクトレンズを紹介してくれました。それがトータルワンです。

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