松浦弥太郎『今日もていねいに。』は心のデトックス本
ファッション雑誌Oggiの連載コラムで
初めて松浦弥太郎さんの存在を知りました。
とても素敵な文章を書く方で、珈琲片手に読むとすごくリラックスできます。Oggiは働くアラサー向けの雑誌で、パリッとしたスーツとか、ゴージャスな女子会とか、朝はスムージーで夜は肉バル、みたいな流行を追う生活が紹介されているので、その中に、松浦さんのような落ち着いた暮らしを提案する記事があるのはけっこう異質でした。他のアラサー向け雑誌では、大体恋の話かダイエット、要は林真理子的なコラムが多いので、Oggiだけが上品さをまとっていたのを覚えています。今年は古市憲寿さんのコラムに変わり、読めなくなったのが少し残念です。
おはようを丁寧に言う。
一日ひとつ、新しいことをしてみる。
深呼吸する。
長く使える上質なものを持ってみる。
嫌な体験から学ぶ。
色々ある中で彼の本を読んで私が実行しているのは
「1日1回さわる」
大切な物にさわることで、触られた物がすこし元気になるというも。彼は人や本を例に挙げていましたが、私はベランダの植物に触っています。朝、おはようと言いながら。そしたら本当にミントが元気になった!今年もモヒートが楽しめそうです。
『かなたの子』が描く8つの生と死
何だろう、この、漠然とした恐怖。
すごく、日本的なホラー映画に近い、ジトジトした感じがしました。
血がドビューって出て人がバンバン死んで、悪霊を退治したら無事平和な日常が戻るみたいな欧米のホラーとは違い、『かなたの子』ではあんまり解決しないまま終わります。小説の舞台も日常の田舎だったり、ツアー団体だったりと、どこにでもいそうな人たち。日常に潜む奇妙な世界に触れていきます。余韻が残り、きっとそれぞれが思い描く結末があるのでしょう。
8つのエピソードの中で、私が好きなものは「道理」。
妻とうまくいかず、軽い気持ちで元カノと会った主人公が、「間違った道をこれ以上進むな。面倒が待っている」だの「道理に添わなければ不幸になる」だの元カノから宗教めいたことを言われるようになり、追い詰められていく様子が面白かったです。
出産のリアルをつづった『きみは赤ちゃん』
川上未映子『きみは赤ちゃん』、面白いだけじゃなく、時にはダークな部分もあっけらかんと綴っています。自分の弱った姿をこんなにさらけ出せるなんてすごい。
例えば
「夫が眠っていると殺意がわくよ」
よく言われることだけれど、実際に殺意が湧く様子を、本ではこう表現しています。
死ぬほど眠いのに 、眠れない、眠れない・・・起こされる、起こされる、起こされる・・・激痛の肩を丸めて、授乳、授乳、授乳・・・意識は白濁、だらりと口元がゆるみ、半分、白目になった目で、ふと隣を見ると・・・眠っている人がいるではありませんか。(あ・・・眠ってる・・・あべちゃん、眠ってる・・・)
ただ、もううらやましいのである。それがあべであろうがなかろうが、眠れている人がうらやましいのである。飢えた人が、食べ物を食べている人を見るときの心理とはこのような状態なのではないだろうか。
他にも、ホルモンバランスが崩れて旦那さんに八つ当たりする様子も細かく描写されています。その部分だけ読むと、そんな言い方するなんて旦那さんがかわいそうと思ってしまう部分もあります。でも実際自分の身に降りかかると同じことをしそう。この本を読むと、「八つ当たりしてもいいじゃん。できないお母さんでもいいじゃん」と、肩の力を抜いて妊娠・出産をできそう。励まされた妊婦さんは多いんじゃないかな。
個人的には不妊治療のくだりが興味あって面白かったです。妊娠したらまた読もう。
着物で歩く金沢おすすめスポット
この前友人と着物で街歩きをしてみたら、これが本当に楽しかった!!
普段歩いている町も、着物を着ると違って見えます。金沢には着物が似合う場所がたくさんあり、1日中楽しめました。特におすすめの3つをご紹介します。
1.東茶屋街
www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp
言わずと知れた金沢の有名スポット。
着物で歩くのにぴったりの、風情溢れる茶屋街。まるで映画の世界に迷い込んだような気分を味わえます。柳の木の下がフォトスポットです。観光客が多いので、外国人から「ワオ、写真とっていい?」と聞かれ、アイドル気分を味わえます。
余談ですが、東茶屋街に来たら、格子にも注目してください。外からは店内が見にくく、逆に中からは外の様子が見えやすくなっています。
2.主計町(かずえまち)
http://www.hot-ishikawa.jp/sys/data?page-id=4949
東茶屋街から徒歩5分。
川沿いに並んでいる料亭も立派ですが、その奥の小さい路地も魅力的です。進めば進むほど迷路みたいに入り組んでいます。こんなに入り組んでいるのは、重役が愛人とこっそり密会していたからでしょうか。裏路地ならではのドキドキ感が味わえますよ。
3.長町武家屋敷跡
www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp
香林坊から5分ほど進むと、繁華街から一転、昔の街並みが突如現れます。武家屋敷は有料ですが、その周辺を歩くだけでも雰囲気を味わえます。また、近くに観光案内を兼ねた休憩スポットがあり、そこには「まいどさん」というボランティアさんがいます。私たちが行ったときは、着物が目立ったのか、まいどさんのほうから声をかけられました。「あなたたちみたいな着物を着た女性がいると町が明るくなるわ」と言われ、その後石川と金沢の違いや金沢の歴史を教えてもらいました。まいどさんは気さくな方が多いので、休憩がてらにどうぞ。
着物は1日レンタル+ヘアセットで6,500円。ちょっと高いけれど、遊びに来た友達は大満足してくれました。また県外から誰か来たときは、一緒に着物で街歩きをしようと思います。
GWは博多どんたく
博多では毎年GWに「どんたく」というイベントがあります。
博多のメインストリートをパレードしていくお祭りで、九州各地の団体が参加しています。基本はしゃもじを手にもって踊るのですが、バトントワリングや楽器、ドジョウすくなどなんでもありでとにかく賑やか!観ているとだんだん自分も踊りたくなるので、そしたら祭り終盤の「総踊り」で踊りに参加できます。これがとっても楽しい!年によっては、マイクを持った司会者が祭りに関係のない報告もします。「みなさん、只今情報が入りました。ホークスが・・・負けました!くやしかー!」というふうに。踊り子さんたちと一緒にしゃもじ鳴らして踊る総おどり、また参加したいな。
今年は熊本地震もあり、どんたくは自粛を検討していたそうですが、結果として開催したのは、どんたくの歴史にあります。
「博多どんたく」は戦後空襲で荒廃した博多の町を、以前のようなにぎわいのある町として復興するため「博多復興祭」として再開され、多くの人出とにぎわいにより、市民に大きな元気と勇気を与えました。今回、この「博多どんたく」の精神を踏まえ、九州の一員である私たちがやるべきことは、「自粛」ではなく、祭りを通じての「復興支援」であると考え、「どんたく WITH THE KYUSHU 熊本・大分の復興に向けて」を新たなスローガンとして掲げ、「博多どんたく港まつり」を下記の内容で開催いたします。
(http://www.dontaku.fukunet.or.jp/2016_comment より抜粋)
当日は熊本からの団体もパレードに参加し、募金箱も設置されていました。ただ募金箱だと届くまで時間がかかるのが好きじゃないので、私は銀行振込で協力しました。大分の別府も観光地離れが進んでいるそうなので、次の帰省では足を運ぼうと思います。
ちなみにどんたくの語源はオランダ語の「Zondag(ゾンターク)」、「休日」を意味します。
金沢でも「どん」は休日の意味で使われていますね。
大学生が「俺、今日半ドンだわ」と言っていたので、もしやこの「どん」は全国的に使われるのでしょうか。
「半ドン」に地域性があるのかどうか、調べてみたいところです。
ドライアイ向けコンタクトはデイリーズトータルワン
いつの間にドライアイになったんだろう。
10代の頃は大したケアもせず1日中つけていても平気だったのに、今は普通のコンタクトではもう目が乾いて辛い。
コンタクトは最初ハードレンズから始めて、高校でワンデーアキビュー、大学生ではメニコンとディファイン、社会人になってからはエアオプティクスを使いました。だけど、2週間タイプだと10日目あたりからしんどい…。幸いにも先生がコンタクトに熱心な人で、何種類かのコンタクトを3日分お試しさせてくれました。そしてジョブホッパーのように色んなコンタクトを巡った結果、一番良かったのがデイリーズトータルワン。
君は乱視があるから見え方が劣るかも知れないと言われたけれど、多少の乱視は気にならない。このデイリーズトータルワン、わたし至上、最高に潤います。
だけど高いので、2週間タイプと併用して使ってます。2週間使い終わったらしばらくトータルワン。飲み会で遅くなる日もトータルワン、みたいな。この2週間タイプが出るといいなあ。
金沢 シーン別おすすめディナー
金沢にはおいしいお店がたくさんあります。
お手軽なら秋吉!
美味しくて安い焼き鳥屋さん。一人3,000円以内で飲み食いできます。
活気があっていつも混んでいる、地元に愛されるお店です。特に週末は家族で楽しんでいる人が多く、テーブル席はファミレス化しています。喫煙可だし焼き鳥のにおいもつくのでデートには不向きですが、サクッと飲みたいときは秋吉。値段も手軽なのでお気に入りの一つです。
女子会なら「そろばん」!
野菜が豊富な居酒屋です。一人4,000円くらい。駅からのアクセス抜群なので、大勢で飲むときに使えます。店名の通りそろばんがあり、2階のお座敷にはレトロなグッズが至る所に配置されていて面白いです。座布団などの小物も可愛くて女子会にぴったりです。
雰囲気重視なら「むさし」と「風和利 ふわり」!
どちらも客単価6,000円ぐらい。古民家を改装した作りで気持ちの良い店内です。お刺身をはじめ地元食材の料理も豊富です。特に「ふわり」はトリップアドバイザーで人気らしく、板前さんが外国人に英語で注文を聞く場面も見られ、観光客慣れしている様子です。気を抜くと意外と高くなってしまうのですが、お酒はほどほどにして雰囲気を楽しみたい人にはおすすめです。
むさし
風和利
会話を楽しむなら寿し駒!
予約必須の人気寿司。1万円ぐらい。地元の会社の社長さんがよく来るかんじの、上品なお店です。毎朝近江町市場で仕入れるお魚は絶品!カウンター越しの会話も楽しめ、サービスも行き届いています。
追加でお寿司を注文する時メニューに値段が書いていなくてドキドキしましたが、他の人は値段を気にせず平然と注文していました…すごいな。私にとっては背伸びしたお店です。ごほうびディナーにどうぞ。